つれづれ2

6月21日(木)

8:22に目が覚める。
彼があわてて起きていた。
わたしは彼を見送ったあとそのまま二度寝。

夢がおもしろかった。
料亭のカウンターで天ぷらを食べているのだけれど、料理人が黒人だった。でも日本語ペラペラで、とても愛想がよい。わたしは帰り際に、
「名刺いただいていこうかしら?」
と、なんだその言葉遣いと笑いたくなるような話し方で、彼から名刺をもらおうとしていた。
名刺を持っていなかった彼は、自分用に作っているチラシのようなものをわたしに渡す。
見ると、連絡先が書いてある。
やったー!と心の中で喜ぶわたし。
夢の中でどうやら恋をしてしまったようだ。

ぼんやりと目が覚める。
あれ、彼の連絡先はなんだっけ?
彼がいた料亭の名前はなんだっけ?
彼の手がかりを思い出そうとするけれど思い出せない。
また寝たら夢の続きが見れると思って寝たけど、見れなかった。

最終的に起きたのが16時半だった。
スマホを見ると、彼氏から着信一件と、LINEがたくさん来ている。
いつも目覚ましの連絡をたくさんしてくるのだ。
でもだいたい気付かずに寝ている。
返信は、ダラダラしているうさぎのスタンプを送っておいた。

起きて、朝ごはんだか昼ごはんだか、なんだか分からない食事をとる。
寝起きはだいたい決まって、ピザトースト。
そしてたまに、バナナとヨーグルトも。
ピザトーストは、食パンにハムをのせ、その上にチーズ、ケチャップ、マヨネーズをかけてオーブンで焼いたもの。
ヨーグルトにはいちごジャムを入れて食べる。
そんな毎日。

支度をして、いつものベローチェ。
今日は読書をした。
植本一子さんの「降伏の記録」
「働けECD」から「かなわない」「家族最後の日」も全部読んだ。
この人の書く文章は、心に突き刺さる。そしてズーンとくる。
なんでもかんでも赤裸々に、ありのまま、リアルが書かれていて、これは植本一子さんのドキュメンタリーなんだと思う。
わたしもこんな日記が書けたらな、と思うけど、とても足下にも及ばない。
まず文才がない。
そして、わたしにはあそこまで赤裸々に書く勇気がなかった。

20時頃までベローチェで読書をして、ダイソーでパック飲料の口を留めるクリップを購入。
そのあと西友で、今日の晩ご飯のカレーの食材と、パンケーキを作るための牛乳、パウンドケーキをつくるための無塩バターと卵を買う。

家に帰ってきて食材を片付けていると、小麦粉を買い忘れたことに気づく。
これで明日のパウンドケーキは諦めるしかない。せっかく型を買ったのに。
カレーの準備をしていると、彼から、今職場を出たのと連絡。
どうやら京王線が人身事故で遅れているとのこと。
おじさんが駅員にキレていて、駅員がなだめているとLINEがきた。
キレてもどうにもならないのに。
確かに、死ぬ時に人に迷惑かけて死ぬのはどうかと思う。
今のわたしだったら、野良猫のように誰もいないところでひっそりと死にたい。
でも、電車に飛び込みたくなる気持ちもわかる。
なぜなら自分もそういう気持ちになったことが何度も何度もある。
でもすんでのところで、自分の両親や彼が、わたしが死んで悲しんでいる様子が思い浮かんで、踏みとどまった。
わたしはまだそこまで考える余地があった。
今日飛び込んだ人は、そこまで考えられなかったのだろう。
何がその人をそうさせたのだろうか。
考えると寄り添いたくなる。

彼が「死ぬ時ぐらい自由にさせてやればいいんだよ。」
と言っていた。
確かにそうだ。
仕事、結婚、子育て…
自由になれない理由はたくさんある。

ある広告を思い出した。

 「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」

   人は必ず死ぬというのに。
 長生きを叶える技術ばかりが進歩して
 なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
 死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
 ひとつひとつの欲を手放して、
 身じまいをしていきたいと思うのです。
 人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
 それが、私の最後の欲なのです。

女優の樹木希林さんの終活宣言。
宝島社の広告だった。
死んでしまえば人はみな塵になる。
どんな偉人も、金持ちも、普通の人も。
全部同じ塵になる。
そう考えたら、今あるしがらみや欲から解き放たれて、多少なりのことは許せる気がした。

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